2017年3月23日木曜日

猟期最終戦

長いようで短かった猟期も間もなく終了。3月連休はツルとマリモの有名な町で狩猟を楽しむこととした。初日は林道を流しながらシカのいそうなポイントを探す。

 林の中に1頭のオスを発見。距離は30メートル。同行者が1発で仕留める。時間が早いのでまだまだチャンスはあると判断、急いで解体して先へと急ぐ。

帰り道でカバノアナタケを発見。これを土瓶で沸かして飲むと胃腸に良いらしい。こういった副産物に出会えるのも狩猟の楽しみである。

流し猟も一段落し、スキーを履いて周辺の山を歩くことにする。歩くこと1時間、稜線付近まで行くが風が強くてシカの姿は全くない。降りる途中で2頭見つけて発砲するも当たらず。後から降りてきた同行者が恐る恐る出てきたシカを捕獲。三段角の大きなオスだったとのこと。1日目はこれで終了。

2日目、昨日入った林道の反対側の沢に入る。沢の中はとても広くて見通しが良い。1時間ほど歩いたところで20頭位の群れが前方を横切るのが見えた。ゆっくりと後を追う。

群れは獣道に沿って一列になって移動している。距離は100メートル。1発目、2発目と外す。シカの群れが猛スピードで走り出したが、そのうちの1頭がいきなり目の前に現れた。距離は50メートル。シカは正面を向いており、難しい位置での3発目、シカはその場に倒れた。久々のネックショットだった。

時間もあるのでじっくりと解体し、モモ、前足、ロースなどほぼ全ての部位をビニール袋に入れて下山開始。あまりの重さに袋が破けてしまい、途中で半分の肉を放棄する羽目に。肉がずっしりと入ったリュックは想像以上に重たい。よろけながら山を降りた。

2017年3月13日月曜日

今年の有害駆除

2月26日、北見市内の山林で有害駆除が実施された。午前6時30分、集まった猟友会メンバーは約50名。出発式の後、車で30分ほどのところにある現場へと向かった。


この場所はシカの生息密度が濃いことから植生に影響を及ぼしており、昨年も駆除を実施している。それぞれの班に分かれて待ち場へと向かう。


スキーやスノーシューを使って1時間ほどで待ち場に到着。9時00分に勢子がスタートしたとの連絡が入る。今回は駆除のエリアがかなり限定されており、待ちの間隔が狭い。誰もがシカが来るのをじっと待っている。


ほどなくしてシカの群れが正面の斜面を横切ってきた。待ちの一斉射撃が始まる。シカは一列になって走り、待ちの背後に回り込んでくる。距離は50m。さらに一斉射撃が続く。10分後、目の前にはたくさんのシカが転がっていた。

我々の周りには9頭。駆除の場合は全部回収が鉄則であり、すべてのシカを下まで降ろさなければならない。先ずは沢にシカを落とすが、傾斜がなくて転がらない状態。穴にはまったシカを引っ張ったり、木に引っ掛かったシカを外したりと悪戦苦闘が続く。


しばらくして下からの応援部隊と合流し、2時間かかってすべてのシカを何とか林道まで運び出した。ここまで来れば駐車ポイントまでスノーモービルでシカを運ぶことができる。


さらにシカを小型トラックに積んで集積場所まで運ぶ。この時点で腰と腕がパンパンに張り、痛くて動かせない状態に。


集積場には各班が集合し、シカの捕獲頭数を確認する。集積場所には業者の大型トラックが待機しており、これらのシカはペットフード等の原料として処理されるとのこと。


この日は全部で56頭を捕獲した。やっている行為は同じでも駆除と狩猟は全く別物。いつも思うのだが、駆除というのは本当に空しいものである。