2013年2月11日月曜日

今シーズン初獲物

昨年末から胃の調子が急激に悪くなった。医者が言うには何ともないとのことなのだが、体重は1年前に比べて5キロも減っているし、食べるとすぐに胃が張ってくる。そんな状態で年が明けても猟に行けない日々が続いていたが、最近になって何とか回復、久し振りのエゾシカ猟ということで道北の滝上町へと向かう。札幌から3時間強と結構遠いが、エゾシカの生息数が多いこととあわせてハンターがエゾシカを捕獲しやすいように冬期間通行止めの道路を除雪して開放するなど狩猟のための環境が整っているのである。

エゾシカを探しながらゆっくりと車を走らせると、左手の林の中に1頭のエゾシカを発見。距離は50m位だろうか。気付かれないように獲物へと近付いていく。

獲物もこちらに気が付いたようでゆっくりと歩き始めた。撃つなら今しかない。右斜め後ろの難しい位置からネックを狙って引き金を引いた。轟音とともにエゾシカは倒れた。1歳のメスだった。


手早く解体を済ませ、来た道を戻る。遠くの林の中に1頭のエゾシカを見つけた。距離は約150m。1発、2発と撃つが全く獲物に当たる気配がない。結局5発撃ったが1発も当たらず。エゾシカは悠々と逃げていった。スラッグ弾がどの程度落ちるのかわかっていない私の負けである。


帰る途中、気温が上がってきたこととあわせて多くのエゾシカが出没してきた。人間の姿を見ても全く逃げない。もうこれ以上撃つ気にもならず猟場を後にした。

滝上町におけるエゾシカの生息密度は相変わらず高いが、これでは農林業被害もかなりのものであろう。行政がエゾシカ対策に積極的なのも当然とはいえ、人を恐れぬエゾシカほど恐いものはないかもしれない。

2 件のコメント:

  1. お久しぶりです。
    体調はいかがですか?無理はしないでください。
    一昨日のNHKのクローズアップ現代みましたか!?
    有害鳥獣被害は本当に深刻で、私も出猟する度に目の当りにしています。HAKASE殿のブログからも感じとることができます。猟友会も絶滅?しないよう我々が頑張っていきましょう!!!

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  2. 所長様
    いつもお世話になっております。まだ通院はしていますが、体調の方は回復して日常生活ができるようになっています。
    私もクローズアップ現代を見ました。ハンター減少の背景には、狩猟を取り巻く様々な規制の厳しさというのも現実問題としてあると思います。問題解決に向けて様々な角度から健闘していく必要があるでしょう。
    いずれにしても、この体が動く限り、自分ができることをやっていきたいです。ともにがんばってまいりましょう。

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