2013年11月30日土曜日

所持許可更新&エースハンター到着

11月下旬にやっと新しい所持許可証が来た。通常は申請から1ヶ月ほどで所持許可証が来るのだが、今回は所持許可更新と空気銃の所持許可を同時に申請していたため、さらに半月ほどを要した。新しい所持許可証には今回申請した空気銃の名称が記載されている。さっそく銃砲店に原本を送付して新たな空気銃の到着を待った。
 
4日後、銃砲店からトラック便で空気銃が届く。カミさんにバレないように時間指定にして玄関前にて待ち構えたにもかかわらず、配達員ともろに鉢合わせ。カミさんから「何の荷物?」と聞かれるが、適当にごまかして自室へと直行する。
 
今回購入した空気銃は中古のシャープエースハンターで口径は4.5mm。純正スコープ付きで5万4千円。マンガ「山賊ダイアリー」の主人公が所持している空気銃もエースハンターだが、別にそれを意識して選んだわけではない。(ちょっとはあるが・・・)

エースハンターはポンプ式といわれるタイプであり、撃つ前に先台部分を下側にシュコシュコとポンピングしなければならない。ポンピングに要する力も最初はそれほどでもないが、次第に重くなってくる。10回もポンプすると結構な運動量である。

中古なので銃床などの木製部分にはキズがある。前の所有者は実猟中心に使っていたのだろう。
 
銃身にはキズやサビもなく、とても良い状態である。





とりあえず近くの銃砲店に行く。お勧めの弾はFXとのこと。どんな空気銃でもある程度の命中精度があるらしい。

ちなみに左がFXである。思っていたよりもとても小さい。こんなので本当にカモが獲れるのか不安は尽きないが、とりあえず使ってみようと思う。
 

2013年11月29日金曜日

おすすめの狩猟本2題

先日開催された「ハンターの会」で話題になっていた本をさっそく書店で買ってきた。
まずはマンガ「山賊ダイアリー4」である。以前にこのブログでも紹介したが、待望の第4巻が今月発刊された。今回は狩猟の他に海釣りや山菜採りなども加わった。もちろん色々な獲物の料理法も掲載されており、内容もますますパワーアップしている。

 
買った本屋さんでは主人公のイラストによるしおり(というか単なるコピー)が付いてきた。狩猟を題材にしたマンガが出るとは夢にも思わなかったが、狩猟に対する理解促進に向けてこれからも頑張ってもらいたいものだ。

もう一つはアウトドア雑誌「BE-PAL」である。今から30年ほど前、山岳部に入りたての頃には良く読んでいたが、極めて広範囲なアウトドア志向の雑誌ということもあり、本格的な登山を目指すようになってからは硬派路線だった「岳人」「岩と雪」などの山岳専門誌に関心が移ってしまい、すっかり読まなくなっていた。

今回の12月号ではナイフと焚き火について現役猟師に聞くという特集が組まれているとのこと。「あのBE-PALが?」と半信半疑でページをめくってみて驚いた。最初の40ページほどは猟師たちのこだわりのナイフや道具の紹介、さらに95ページには大日本猟友会の佐々木会長のインタビューが掲載されている。これ以外のページはどうでもいい内容だが、この部分だけでも買って読む価値は十分ある。今回だけの特集なのかもしれないが、気軽に読める狩猟専門誌というのがあれば若手ハンターの裾野も広がるのではないかと思う。ハンターの人も、そうでない人も先ずは一読をお勧めしたい。
 
蛇足ながら「BE-PAL」に影響されて私の愛用するナイフを紹介。最近の主力はこのフランス製のオピネルNo10。秀岳荘で購入したもので価格は2000円位だったと思う。シカもカモも全てこれ1本でOK。何より安いので気兼ね無く使える。ブレードはスチール製なので使用後はすぐに研がないと錆びて大変なことになるが、こういう面倒くささがむしろ気に入っている理由でもある。

2013年11月26日火曜日

第5回ハンターの会



26日、第5回ハンターの会が開催された。道議の先生、道職員、団体職員などいつものメンバー8名が出席。

ちなみに今回の話題であるが、
①12月中旬にハンターの会のメンバーにより釧路管内において共同猟を行う。
②最近、狩猟事故が多いので各自が十分気をつけて活動していくことを確認。
③懇親会の前に外部講師をお迎えして狩猟事故防止等に関する研修会を実施してはどうか。
④狩猟に対して厳しい姿勢を堅持されている奥さんを対象に「ハン妻の会(仮称)」を開催し、奥さんの狩猟に対する理解促進を図ってはどうか。

①は新たな事業展開として有意義なものとなりそうだ。②は当然のことながらハンターの資格を剥奪されないよう気をつけることが大切。③は外部との連携や意識啓発につながるなどやってみる価値はある。問題なのは④であり、自爆というか逆にヤバイ方向とならないよう慎重に進める必要がある。

というわけで今月のハンターの会も盛会裏に終了。比較にはなりませんが、仕事の飲み会よりもすごく面白いです。はい。

2013年11月24日日曜日

エゾシカ捕獲新人研修

24日、猟友会支部主催の「エゾシカ捕獲新人研修」に参加する。今年の2月に試行的に実施したものを今回は正式事業として行う形となった。安平町に7時集合。参加者59名のうち入会1~3年目とベテラン猟師がほぼ半々の状態。支部長の挨拶にも力が入る。

最初に捕獲実習ということで近くの民有林へと移動する。駐車場から30分ほど歩いて各自の待ち場へと向かう。

午前9時に待ち場に到着。砂防ダム下にある二股付近の尾根を10mほど上がったところが自分の待ち場である。日陰なのでとても寒いところだ。1時間ほど待つが、シカは我々の反対側にいるらしく、こちらに来る気配はない。ほどなくして待ちは解除となり、集合場所へと戻る。

集合場所で猟果の報告。他の班がオスとメスを1頭づつ捕獲していた。立派な角を持ったオスだった。

その場で解体実習に入る。車に取り付けたウインチでシカを逆さまに吊るして内臓を抜く方法を教わる。肛門の回りを切り取り、胸骨を切って、横隔膜を剥がして吊るすと「ごそっ」という感じで内臓がとれた。ここで午前の部が終了。

支部会員が所有する千歳市内の処理施設へと移動する。昼は支部から支給された弁当の他に石狩鍋が振舞われる。いつものことであるが、これでやっと体が温まった。

同時にシカ肉の試食も行われる。網焼きと鉄板焼きの2種類を試してみる。網焼きはそのまま美味しいが、鉄板焼きは白菜と一緒に焼いてニンニク醤油を付けて食べるとさらに美味しく感じた。

昼食後は施設での解体実習が行われた。実際の猟場のようにシカを寝かせた状態での解体の他、シカを吊るした状態で背割りして枝肉に仕上げたり、さらにロースやもも肉の小分けなど様々なやり方を教わる。

色々やっているうちにあっという間に時間が経ってしまい、午後3時に研修は終了。本研修を振り返って、技術の習得はもとより、ベテラン猟師と新人との交流という意味合いにおいても有意義なものだった。

解散後、日没まで1時間あるので近くの林道に入ってみる。シカの気配はあるが、発砲には至らずに終了。そういえば今シーズンに入ってまだスラッグ弾を一度も撃っていない。このまま猟期が終わってしまうのではないかと心配な今日この頃である。

2013年11月12日火曜日

2013年エゾシカ共同猟


10日、部会が主催する今年初めてのエゾシカ共同猟に参加する。午前730分にむかわ町の集合場所に到着、ここから全員で山へと向かう。今回は現地の状況を熟知している地元在住のハンターに案内していただくことになった。


雨模様の中、駐車ポイントに到着する。ちなみに本日の出席者は35名。始めに部会長の挨拶があり、勢子と待ちの配置について打ち合わせが行われる。今回の勢子は林道を大きく回り込んでからスタートする形になるので待ちの時間がかなり長くなるらしい。打ち合わせ終了後に各自が配置場所へと散らばっていった。

私は一番奥の尾根末端で待ちに付く。ここは距離が短いので尾根を降りてくるシカをスラッグで狙いやすいとのこと。

小雨模様だった雨が11時位からどしゃ降りに変わる。待つこと1時間、すっかり体が冷え切ってしまい体の震えが止まらない。遠くから勢子の声が聞こえてくる。しばらくして尾根上に2頭のシカが走っているのを確認したが、こちらを警戒している様子であり、尾根から降りてくることはなかった。

11時30分頃に勢子と合流し、待ちを解除する。他の待ちでは発砲する機会があったようだが、結局この日の捕獲頭数はゼロ。

駐車ポイントに戻って全員が昼食をとる。部会長の奥さん特製の豚汁をいただく。これで冷えた体がやっと温まってきた。

この日の収穫はなかったが、昨日のうちに部会長が獲ったシカ肉を分けることにする。最後に記念撮影をして共同猟は解散。

札幌への帰りがてらOさんの運転で林道を流す。どこに入ってもシカの姿はほとんどなく、その痕跡すら見つけることができなかった。色々と噂されている通り、駆除圧でシカの警戒心が強くなっているのかもしれない。真相はわからないが、昨年とは何かが違うことを強く感じた1日であった。

2013年11月9日土曜日

必需品の地形図

人里からそれほど離れていないところであっても、そこが初めて入る山であればやはり緊張するものだ。こうした時に欠かせないのが国土地理院が発行している2万5千分の1の地形図である。
 
この地形図、大きな書店には大抵置いてあって1枚270円で買うことができる。このまま山に持っていくと折れたり皺になったりするので、携帯に便利なように折る方法を紹介したい。以下、大学山岳部時代に教わった方法である。
 
まず地形図の角を下の画像のように裏側に折り返す。直角部分を中心にして両脇が45度になるようなイメージである。 4つの角を全部この形に折る。 

次に地形が印刷されていない部分を全部裏側に折り返す。これで表は地形図の印刷面のみとなる。裏から見るとこんな感じである。

地形図の印刷面を表にした状態で真ん中から山折りにする。

次に、地形図の表が内側になるように山折りにする。反対側も同じように山折りにして細長い状態にする。

最後に3つ折りにして完成。3つ折りにする時は地形図名が見える形にしておくと整理がしやすい。なお、最近発行された地形図では地形図名が右上になるが、古いものでは地形図名が真ん中になる。

普段は胸ポケット等に入れておき、必要なときにさっと広げて見ることができる。また、印刷面を内側にすることで水濡れ等でボロボロになるのを防いでいる。

ジップロックに入れておくと防水も完璧なものになる。なお、行動エリアが狭い場合は地図の表を出した状態で袋に入れておけばそのまま見ることができて便利である。

インターネット上の電子国土でも同じ地形図を閲覧することはできるが、こちらは印刷が不可。またパソコン画面では狭い範囲しか見ることができないので、地域の全体像を把握するためにはやはり地形図を購入した方が便利である。現地ではこの地形図とあわせてハンディGPSやコンパスで自分の位置を確認するようにしているが、林道の状態など実際とは違うこともあるので注意が必要だ。
 
単独で山に入る前にはいつも地形図とのにらめっこが続く。今回はどこの山のどの林道に入ろうかと考えながら夜が更けていくのである。