2015年12月6日日曜日

有害鳥獣駆除

どういうわけか土日に仕事が入ったりしてなかなか出猟できない日が続いていた。実施隊に入ってからの駆除実績も未だにゼロ。テンションが下がる一方なのだが、札幌からJRで帰る途中に車窓から眺めていて気になる場所があった。地図を確認するとしっかりとした林道が付いている。さっそくシカ猟の計画を立てた。

この日、林道は除雪されていたが、シカの姿は見えない。このままの流し猟では捕獲が難しいと判断し、途中にあった除雪されていない林道をスキーを履いて入ってみることにする。

シカの足跡が縦横無尽に付いている。足跡をたどれば必ずシカがいると判断し、一番濃い足跡をひたすら追う。歩くこと30分、5頭の群れが100メートル先を横切った。狙いを付けたが、あっという間に逃げてしまう。さらに追うが、シカは警戒音を出しながら逃げて行く。

完全にシカのペースである。これは追い付かないとリュックの上にへたり込む。しばらくボーッとしていると、ふとシカの気配を感じた。まだ奴らが近くにいることを確信し、ゆっくり歩き始めるとまたもや警戒音。音の方向に目を向けると5頭の群れがじっとこちらを見ている。距離は50メートル。急いで銃を構えてゆっくりと引金を引く。弾は群れの中の1頭の首を撃ち抜いていた。2歳の大きなメスだった。有害駆除の目印となるテープを付けて写真を撮り、証拠の尻尾を切り取る。猟友会に報告するために必要な手続きなのである。

解体した肉をビニール袋に入れ、ロープを付けて引っ張りながら車へと戻る。重くてなかなか進むことができない。背負うよりは楽であるが、結局ロースとモモの一部しか持ち帰れず。何とか駐車ポイントに着くも腰が痛くて動けない状態。中腰になりながら車を運転して帰る羽目になった。

林道の雪もこれから次第に深くなっていくのだろう。忍び猟が主体になるこれからが本当の勝負である。

2015年11月20日金曜日

空気銃でカモ猟

10月、今年初めてのデビューとなる空気銃を持ってカモ猟に出かけた。猟期前から目を付けていた池に行ってみる。予想通り数羽のカモが池面に浮かんでいるのが見えた。

スコープ合わせはしているのだが、実際の狩猟になると距離感がうまくつかめない。カモは正面を向いている。S410の重さがずっしりと腕に来る。胸のあたりを狙ってゆっくりと引金を引いた。

今年初の獲物はカルガモのメス。腸を抜き、羽を毟って帰路に付く。

今回は色々な部位を食べてみることにした。もも肉は小さいながらも身がしまっていて美味しい。砂肝はコリコリした食感が良かった。しかし、レバーは血の塊といった感じで一口食べてギブアップ。

やっぱりメインは胸肉である。薄く切ってすき焼きにするとすごく美味しい。あまり火を通さないのが美味しく食べるコツであるが、色々な食べ方を研究するのも狩猟の楽しみである。

2015年9月8日火曜日

空気銃スコープ合わせ

新しく買った空気銃のスコープを合わせるために、クレー射撃場に隣接するライフル射撃場にやってきた。

射座は4つで簡易な作りであるが、観的スコープやライフルレストも完備している。

さっそく空気銃をセットする。標的までの距離は50mである。

1回目。中心を狙って撃ったにもかかわらず、最初の1発目は的紙にも当たらない。2発目も同じ。指導員のOさんから「スコープが全く合っていないから先ずは的紙の4隅を狙え」とのアドバイス。右角を狙ったところ左角に穴が開いた。30㎝ほどずれているようだ。スコープの上下をクリックしながら何とか黒丸におさまるようになった。

2回目。さらに微調整しながら中心に合わせていく。撃ち方が悪いのか左右にバラける感じである。

3回目。若干右に寄っている感じであるが、少しずつ真ん中近くに入るようになってきた。

エースハンターの結果。ゼロイン30mで合わせているので黒丸の上端を狙う。中心よりも上にバラける感じ。上端よりもう少し下げても良かったと思う。

とりあえずこんな感じでこの日のスコープ合わせは終了。次回はすべて500円玉大にまとまるようにしたいものだ。

2015年8月23日日曜日

プレチャージ式空気銃購入

新しい空気銃が到着した。今回買ったのはエアアームズ社のS410というプレチャージ式のもの。カラスなどの有害駆除では音の大きい散弾銃だと何かと制限が多く、さらに威力のあるものが欲しかった。とはいえプレチャージ式の中古はどこも品薄状態。あちこちの銃砲店に電話してやっとのことで手に入れることができた。

ボディカラーはブルーグレーであるが、これは前の所持者が塗装したもの。特殊な加工がしており手にしっくりくる感じである。右のサイドレバーを引くと弾が装てんされる仕組みになっている。スコープは3×9×40が付いている。

プラスチック製の弾倉には5発の弾が入る。5発まではサイドレバーを引くだけで楽に撃てるのでとても便利。10発まで入るようにしてくれたらいいのだが、日本では無理のようだ。

弾の大きさは5.5㎜。エースハンターの4.5㎜とはたった1mmの違いだが、大きさが全然違う印象である。威力は弾の重さとスピードで決まるので、4.5㎜よりもかなり強力なものになる。


空気の充填は付属のハンドポンプで行う。自転車の空気入れと構造はほとんど同じだが、この空気を入れる作業が結構大変。最初はそれほどでもないのだが、最後の方は空気圧の関係で 全然入っていかない。

銃の下部にはメーターが付いており、これで空気がどれだけ入っているかわかるようになっている。やはり空気の充填には空気タンクがあった方がいいというのが実感としてわかった。

やっとのことで手に入れたS410。有害駆除ではこいつが主力になると思う。いつまでも大切に使っていきたい。

2015年7月18日土曜日

猟友会担い手発掘射撃講習会&射撃競技会

7月12日、北見支部主催の射撃講習会&射撃競技会が開催された。猟友会の担い手発掘と鳥獣駆除員の射撃技術の向上を目的として今年で3回目の開催。今夏一番の猛暑の中、会員50名が参加した。

テント張りなどの準備は前日から実施。もちろん一般来場者のためのコーナーも盛りだくさん。模擬銃やワナの展示では実際に触れることができる。

子供向けの射的コーナーも設置。おもちゃのピストルでお菓子を狙うもの。当たらなくてもお菓子がプレゼントされるサービス企画。

エゾシカ肉を使ったカレーも準備。何と大鍋3つ!もはや食べ切れない位の量だ。

9時に競技開始。クレー射撃部門はシングルトラップ20枚、ダブルトラップ30枚の計50枚で点数を競う。この大会では面白いルールがあって、オレンジ色のクレーは1点だが、時折出る青いクレーに当てると5点が得られる。逆に、白いクレーに発砲すると3点減点され、さらに当たると3点減点となってしまう。老若男女が入り混じり日頃の練習成果を披露する。

初心者に対しては後ろにいる審判員が正しい撃ち方や銃の扱い方をやさしく指導してくれる。今回の最年少参加者は20歳の女性。今年始めたばかりであるが、きちんとクレーに当てていた。

圧巻はダブルトラップである。ベテランは2枚とも当てているが、私は1枚当てるのがやっとといったところ。ここは経験の差が出るところであるが、初心者が2枚連続で当てたり、ベテランが白いクレーに当てるといったハプニングもあり、大いに盛り上がった。

大会はゆっくりペースで進み、午後4時に終了。表彰式では全員に景品が授与された。私は33点で15位。まあ初めてなのでこんなものかな。この日の一般来場者は150名。ハンターと一般市民が触れ合う良い機会になったと思う。

2015年7月6日月曜日

北見国際クレー射撃場

朝一の仕事が終わったので北見国際クレー射撃場に行ってみることにした。毎週日曜日のみ営業しており、北見クレー射撃協会のメンバーが自主的に運営しているのである。ちなみに会員になると格安で利用することができる。

ハウスの前にはトラップ射場がある。トラップは手前から遠くに離れて行く皿を撃つ競技。皿は正面だけでなく、左や右に変化して飛んでいく。これが簡単そうで難しい。

100メートルほど坂を降りていくと、スキート射場がある。こちらは右と左にある発射台から飛んでくる皿を撃つもの。シングルは1枚、ダブルは2枚がほぼ同時に飛ぶのを撃つ。

7番射台では向かいの発射台から飛んでくる皿と手前の発射台から飛んでいく皿を撃つ。射台によって狙い方も変ってくるため、変化がありかつ実戦的である。

圧巻は8番射台。自分のほぼ上方を飛ぶ皿を撃つ。これがなかなか当たらないのだが、ここで当たるととてもうれしい。いつものことながら皿のスピードに付いていけず、2発とも外して終了。

最後にダブルトラップという競技を試しにやってみた。トラップなのだが、2枚が時間差で飛びだす。1枚目を撃ってすぐに2枚目を撃たなければならず、もたもたしているとあっという間にクレーが遠くへ飛んでいく。難しいけどなかなか面白いものだった。 

結果はご覧の通り初心者レベル。斜線が当たりで○印は外れである。スコアはともかく皆でわいわいやるのが楽しい。ちなみに来週は大会である。果たしてどんなことになるのやら。


2015年5月5日火曜日

山菜採り

5月の連休、札幌に帰ったついでに子供達と一緒に山菜採りに行った。義父は山菜がよく採れるポイントを知っている。最初のポイントは畑の脇にある林の中である。ここはアズキナがたくさん採れる場所らしい。

これがアズキナである。一株だけでなく一カ所にまとまって生えていることが多い。時期的にちょうど良かったのだろう。30分ほどで買い物袋いっぱいに採ることができた。さっと茹でておひたしにすると甘みがあって最高においしい。

つぎのポイントは畑の脇にある斜面である。ここにはフキがたくさん生えている。この時期のフキはとても柔らかく、虫も入っていない。

葉を切るとフキの良い香りが辺りに立ち込めた。こちらも30分ほどで買い物袋いっぱいに採ることができた。炒め物や煮物に最適である。

次はヤマワサビである。これがなかなか見つからず、何カ所か回ってやっと群生を発見した。一見何の変哲もない草なのだが、スコップで深く掘ると太い根が張っている。

掘り出したヤマワサビは根だけを取り、草の部分は元の土に埋めておく。こうするとまた来年生えてくるのである。おろしてしょう油に漬け、アツアツのご飯にかけて食べると最高にうまい。

すぐそばでミツバも見つけた。これは酢味噌和えにするとおいしい。山の恵みは動物だけではない。春にはたくさんの山野草が食卓に彩りを添えてくれるのである。

2015年4月25日土曜日

新天地へ


仕事の関係で4月からオホーツク管内の町へ引っ越すことになった。2度目の単身赴任であるが、自宅に鉄砲を置いていくわけにはいかない。引越荷物と一緒に鉄砲を運ぶことにする。警察からは、銃を分解して何個かに分け、さらに鉄砲とわからないよう梱包すべしとのこと。

新しい赴任地までは札幌からバスで約5時間である。改めて遠いことを実感する。引越しまであまりにも時間が無く、猟友会でお世話になった人達にお礼も言えずに去るというのは本当に気が引ける。

引越荷物を積んだトラックが到着、鉄砲も難なく搬入された。まずはガンロッカーの設置ということで、クロス釘を6本使ってロッカーを固定する。見た目は弱々しいが、穴が目立たず、それなりの強度がある。

こんな感じで押入れの角にロッカーを設置。弾薬ロッカーは警察の指導の通りガンロッカーとは別の部屋に設置した。

翌日、所轄の警察に行って銃の移転手続きを行う。担当官の指示通りその場で書類を書いて提出。所持に関する書類は前の所轄署から転送されるらしい。また、その場で今年の銃検査の日程を決めた。

とりあえず銃関係は1日で終了。これからこの街でどんなことがあるのだろうか。期待と不安が入り混じった新たな生活が始まる。