2014年12月28日日曜日

今年最後のカモ猟

27日、支部の若手9人(KWさん、SGさん、KMさん、SKさん、Oさん、しょうずさん、同期猟師Iさん、凄腕猟師Yさん、私←いちおう若手に入っています)が集まって忘年会を開催した。今年の狩猟を振り返り、失敗談やら武勇伝やら色々な話で盛り上がる。やはり狩猟という共通の趣味でつながる仲間というのは年代や立場を越えてとてもいいものである。

さて、飲んだ話の流れで、明日、近場へカモ猟に行こうということになった。皆さん、結構飲んでいるが、果たして何人が集まるだろうか…。 

翌朝7時、集合場所には6人のメンバーが集まった。さすがは猟師である。2班に分かれてそれぞれのポイントに向かう。私のチームはすぐに水面に2羽のカモを発見、SGさんとSKさんが発砲し、1羽を落とすが水中に潜られる。

さらにデコイを浮かべてカモが寄ってくるのを待つ。ゆったりした流れのように見えて意外と流れが速い。速やかにデコイを回収して、とりあえずこの日は終了。

今年のカモ猟もこれで最後だろう。前半戦を振り返るとカモ猟は充実していたが、シカ猟の方は課題が山積である。そんなわけで年明けはシカ猟で新たなスタートを切りたい。皆さん、来年も良い年でありますように。

2014年12月26日金曜日

火起こし大会

少し前の話になるが、部会のメンバー4人でシカ猟に行った時のことである。昼になってそれぞれがコンロを持ち寄り、極寒の中でどれが一番効率良くお湯を沸かすことができるか試してみた。

エントリーナンバー1番は私のEPI製ガスコンロである。カートリッジはイワタニプリムスの寒冷地用を使用。この日は外気温が低く、お湯が沸くまでにかなりの時間がかかった。やはりこれはテントの中などで使用するのに向いている。

エントリーナンバー3番はKさんのコールマン製ガソリンストーブである。ポンピングとプレヒートにより一度火が付けば強力な火力が維持できる。お湯が沸くのも比較的早かった。

エントリーナンバー3番はYさんのファイヤーボックスである。燃料はそこらへんにある乾いた木をナタで切って使う。一度火が付けばもう心配はいらない。火力が強くあっという間にお湯が沸いた。構造も簡単で携帯に便利な優れものである。

エントリーナンバー4番は同じくYさんのケリーケトルである。アイルランド製であり、煙突構造で容器全体に熱が回るようになっている。燃料も少量の木で十分。大量のお湯は沸かせないが、沸騰効率はこれが一番良いようだ。

沸かしたお湯でカップめんを食べたり、コーヒーを飲んだりしてのんびり過ごす。肝心のシカ猟はどこへやら。というわけでこの日の結果は0頭で終了。まあ、こういう時間も含めて狩猟の楽しみなんだと思う。

2014年12月22日月曜日

猟師のおにぎり

腹が減っては戦ができぬというのは狩猟に関しても同じである。そこで今回はHさんに教えてもらったおにぎりの作り方を紹介したい。名付けて「猟師のおにぎり」である。

大き目の茶碗にご飯を大盛りにする。多めに見えても山では意外と全部食べられるものである。

アルミホイルの上に海苔1枚を敷き、全体に塩を振りかける。これも少し多いかなと思う位がちょうどいい。

ご飯の半分量を海苔の上に平らになるようにのせていく。

お好みの具をのせる。今回はサケ、筋子、梅干の3点を入れることにした。具は対角線上に置くのがポイントである。

残り半分のご飯を具が隠れるようにのせていく。山盛りになっても気にしなくていい。

上からさらに塩を振りかける。これも少し多いかなと思う位がちょうどいい。

海苔の四隅を中心に持っていくようにして四角に折りたたむようにする。この四角というのがポイント。サンドイッチ感覚で食べやすいのである。

最後に下に敷いてあるアルミホイルを被せるように包んでいく。これでおにぎりは完成だ。

山に持っていく時はこれをタオルにくるんでいく。冬なら100円ショップに売っている保温保冷パックに入れておくと良い。簡単でボリュームたっぷりの「猟師のおにぎり」で猟果もアップ。是非試してみてほしい。

2014年12月21日日曜日

道東遠征


20日と21日の2日間、部会の大先輩であるHさんの誘いを受け、道東のH町へシカ猟に行くことになった。Hさんはこの町で古い民家を借りていて、今回はここを拠点に狩猟を行う形。猟場の入口まで10分もかからずに行くことができる最高に恵まれた環境である。

身支度を整えて目星を付けた林道に入る。3日前に大雪が降ったため、60㎝ほど積もった雪の上をスキーで進む。こういう時こそシカが山から降りてきているらしく、真新しい足跡がそこらじゅうにあるが、シカは姿を現さない。時折「ピィーッ」というシカの警戒音が聞こえるだけだ。

3時間ほど林道を詰めた場所にはシカの寝屋やササを掘り出して食べた跡がたくさんあった。しかし、彼らは出てこない。これより先に進んでも期待できないと判断、来た道を戻ることにする。

Hさんと離れて先に降りること30分、後方から「ドーン」という発砲音が聞こえた。Hさんから「いいオンタが獲れたよー」と無線が入る。急いでHさんがいる方向へと戻ると、回収のため急斜面を登っているHさんが見えた。獲物が崖の途中で引っ掛かっており、ロープで引っ張って降ろそうとするも木に挟まったり、滑らなかったり悪戦苦闘の連続。やっとのことで回収した。

獲物は4~5歳くらいの立派な角をもったオス。解体を終えた頃には日が暮れかかっていた。肉を入れたビニール袋を腰に結んだロープで引っ張っていく。

林道の入り口に着いた頃には辺りは真っ暗。家に戻って近くの温泉に入り、ご飯を食べてすぐに寝てしまう。Hさんが作ってくれたきのこ鍋は最高においしかった。

翌日は違う林道に入るもシカの姿は見ることができず昼頃に終了。実際に自分の足で歩いてみて今回はどういうところにシカが付くのかとても勉強になった。Hさんどうもありがとうございました。

2014年12月18日木曜日

万能ウインチ

単独で林道を走っている時、脱輪して身動きが取れなくなったらどうしようと思うことが多い。車載ウインチはかなり高価なので、色々と探していたところ、手動ウインチなるものを見つけ、ネットで購入した。


箱の中には本体とワイヤーロープとレバーが入っている。なかなかの重量だ。中国製というのが気になるが、安価なのが最大のメリットである。

本体はこんな感じ。これにレバーを取り付けてワイヤーロープの巻き上げを行う。耐過重は800kg。同じ形状のもので日本製の「チルホール」というのがあるが、それと構造はほぼ同じである。

付属のワイヤーロープは20mの長さがある。太さは8.3㎜あり、スタックした車など多少のものなら動かすことができる。

説明書はすべて英語で書かれている。とりあえず図を見ることで何とか使い方がわかった。この万能ウインチ、林道流しでは何かと活躍してくれると思う。しかし、過信は禁物。脱輪しないよう車の運転は慎重にするにこしたことはない。