2011年11月7日月曜日

教習資格申請

猟銃所持で最も大きなヤマ場となるのが「教習資格認定申請」である。
警察も猟銃を実際に撃ったことのない人に所持許可を与えることはできない。このため指定の射撃場で射撃訓練を受け、一定の成績を修めることが必要になる。射撃場とはいえ実際に銃を撃つわけだから、この認定がおりるまでには1カ月ほどかかるらしく、たくさんの書類を提出した上で警察担当官の面接と身辺調査の結果によって許可がおりる形となっている。所轄の警察署で申請書類をもらってきたが、提出書類は下記の通りでかなりの量。自分で書くのはともかく、市役所等まで行って揃えるのは結構大変である。
①教習資格認定申請書…所定の様式により作成
②経歴書…過去10年間の職歴と住所歴を所定の様式により作成
③同居親族書…これも所定の様式。単身赴任で同居していなくてもいちおう作成。
④診断書…指定医のもの。所定様式。
⑤戸籍抄本…本籍地のある市町村役場に請求
⑥身分証明書…本籍地のある市町村役場に請求
⑦住民票…住所地の市町村役場に請求
⑧誓約書…所定の様式。精神的に問題がないことを誓約するもの
⑨講習修了証明書…初心者講習会修了時に受け取ったもの。窓口で当日コピーする。
⑩面接補助表…職場や知り合いの人を記入する様式。記入した先には後日調査に伺うらしい。
⑪写真…2枚(タテ35mm×ヨコ25mm)
まず④の診断書である。診断書は狩猟免許試験の時にも提出しており、その際に受診した旭川市内の病院へ行く。前回の診断から1年以内ということで診察なしで診断書を発行してくれた。
自分で書く様式の①②③⑧はどうということはないが、問題は⑩である。「猟銃等を所持する人」「職場の同僚、上司、知人、友人」「親交ある隣人」をそれぞれ2名ずつ書く欄がある。

住民票は市役所ですぐにとることができたが、身分証明書と戸籍抄本は本籍のある場所でとらなければならない。本籍は結婚した時の町役場においているので、町に郵送で申請する。何かと郵便局にはお世話になることが多い。
証明写真2枚は近くの写真館で撮る。サイズは決まっていて今回使うのはタテ3.5㎝×ヨコ2.5㎝。ちなみに4枚で1500円。残り2枚はタテ3.6㎝×ヨコ2.4㎝のサイズにして、その後の所持許可申請で使えるサイズに切ってもらった。
もらい忘れた書類があったり、届くのに時間がかかったりですべての書類が揃うまでに約半月がかかった。申請書類一式をもって所轄の警察署に行く。警察官が一通りの書類に目を通した後、その場で不備を修正。住所は住民票に書いてある表記と全く同じでなければならない。これとあわせて面接で使用する質問票を記入し、署内の売店で手数料の収入証紙8900円分を購入して台紙に貼り付けて提出。

面接は警察官と一対一で窓口越しに進められる。銃を所持しようと思ったきっかけや近所でのトラブルはないかなど約20分程度のやりとりが行われて終了。面接といっても聞かれたことに普通に受け答えする程度のものであった。許可がおりたら約一ヶ月後に連絡が来るとのこと。

教習資格申請を行ってから落ち着かない日が続いていた。関係者に対して警察の調査が入ることになっており、その後、仕事やら何やらで申請のことを忘れかけていたのだが、札幌の自宅や上司のところにもやはり警察から電話があったとのこと。また、これと前後して警察から近隣住人の名前と電話番号を確認してほしいとの連絡が来た。やむなく近隣住人のところへ「こういう事情で警察が来るかもしれないから」とご挨拶に行く。その方はとても親切な方で「わかりました。がんばって下さいね」と快く引き受けて下さった。

申請からちょうど1か月後、警察から「教習資格の許可が下りたので出頭するように」との電話が来た。どうなることか不安はあったが、奥さんにしっかり管理されている人なら大丈夫と判断されたのかどうかはわからない。少しうれしい気分で警察へと急いだ。
「教習資格認定証」を受け取り、その場で「猟銃用火薬類譲受許可証」の発行手続きをとる。7月に実施される射撃教習では実弾を使うことになるのだが、そのための弾を買うためにはこの許可証が必要となる。申請書に必要事項を記入し、手数料として2400円の印紙を貼って提出。その日のうちに「猟銃用火薬類譲受許可証」を受け取る。「あとは認定証と許可証を持って射撃教習を行っている銃砲店で日程等の確認をして下さい」とのこと。
いつもお世話になっている銃砲店へ射撃教習についての説明を聞きに行く。「7月にやるからそれに出たらいいよ」とのこと。ちなみにこの講習、散弾を25発撃ってクレーを2枚壊せば修了証をもらうことができる。普通の人なら合格するとのことだが、やはり不安なことには違いない。

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