2013年11月24日日曜日

エゾシカ捕獲新人研修

24日、猟友会支部主催の「エゾシカ捕獲新人研修」に参加する。今年の2月に試行的に実施したものを今回は正式事業として行う形となった。安平町に7時集合。参加者59名のうち入会1~3年目とベテラン猟師がほぼ半々の状態。支部長の挨拶にも力が入る。

最初に捕獲実習ということで近くの民有林へと移動する。駐車場から30分ほど歩いて各自の待ち場へと向かう。

午前9時に待ち場に到着。砂防ダム下にある二股付近の尾根を10mほど上がったところが自分の待ち場である。日陰なのでとても寒いところだ。1時間ほど待つが、シカは我々の反対側にいるらしく、こちらに来る気配はない。ほどなくして待ちは解除となり、集合場所へと戻る。

集合場所で猟果の報告。他の班がオスとメスを1頭づつ捕獲していた。立派な角を持ったオスだった。

その場で解体実習に入る。車に取り付けたウインチでシカを逆さまに吊るして内臓を抜く方法を教わる。肛門の回りを切り取り、胸骨を切って、横隔膜を剥がして吊るすと「ごそっ」という感じで内臓がとれた。ここで午前の部が終了。

支部会員が所有する千歳市内の処理施設へと移動する。昼は支部から支給された弁当の他に石狩鍋が振舞われる。いつものことであるが、これでやっと体が温まった。

同時にシカ肉の試食も行われる。網焼きと鉄板焼きの2種類を試してみる。網焼きはそのまま美味しいが、鉄板焼きは白菜と一緒に焼いてニンニク醤油を付けて食べるとさらに美味しく感じた。

昼食後は施設での解体実習が行われた。実際の猟場のようにシカを寝かせた状態での解体の他、シカを吊るした状態で背割りして枝肉に仕上げたり、さらにロースやもも肉の小分けなど様々なやり方を教わる。

色々やっているうちにあっという間に時間が経ってしまい、午後3時に研修は終了。本研修を振り返って、技術の習得はもとより、ベテラン猟師と新人との交流という意味合いにおいても有意義なものだった。

解散後、日没まで1時間あるので近くの林道に入ってみる。シカの気配はあるが、発砲には至らずに終了。そういえば今シーズンに入ってまだスラッグ弾を一度も撃っていない。このまま猟期が終わってしまうのではないかと心配な今日この頃である。

4 件のコメント:

  1. お疲れ様でした。勉強になりました。

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  2. 清石川様、研修お疲れ様でした。解体の仕方は人によって色々違うものですが、今回のやり方は基本に忠実な形で行われていると思います。お互いに実戦で使えるようになりたいものですね。

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  3. ラテックスの手袋も持参したのですが、初めてのナイフで手を切らないように、厚手のゴム手袋での、解体となりました。

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  4. 正解だと思います。私の場合、ラテックス手袋はカモ用、厚手のゴム手袋はシカ用と使い分けています。

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