2013年11月12日火曜日

2013年エゾシカ共同猟


10日、部会が主催する今年初めてのエゾシカ共同猟に参加する。午前730分にむかわ町の集合場所に到着、ここから全員で山へと向かう。今回は現地の状況を熟知している地元在住のハンターに案内していただくことになった。


雨模様の中、駐車ポイントに到着する。ちなみに本日の出席者は35名。始めに部会長の挨拶があり、勢子と待ちの配置について打ち合わせが行われる。今回の勢子は林道を大きく回り込んでからスタートする形になるので待ちの時間がかなり長くなるらしい。打ち合わせ終了後に各自が配置場所へと散らばっていった。

私は一番奥の尾根末端で待ちに付く。ここは距離が短いので尾根を降りてくるシカをスラッグで狙いやすいとのこと。

小雨模様だった雨が11時位からどしゃ降りに変わる。待つこと1時間、すっかり体が冷え切ってしまい体の震えが止まらない。遠くから勢子の声が聞こえてくる。しばらくして尾根上に2頭のシカが走っているのを確認したが、こちらを警戒している様子であり、尾根から降りてくることはなかった。

11時30分頃に勢子と合流し、待ちを解除する。他の待ちでは発砲する機会があったようだが、結局この日の捕獲頭数はゼロ。

駐車ポイントに戻って全員が昼食をとる。部会長の奥さん特製の豚汁をいただく。これで冷えた体がやっと温まってきた。

この日の収穫はなかったが、昨日のうちに部会長が獲ったシカ肉を分けることにする。最後に記念撮影をして共同猟は解散。

札幌への帰りがてらOさんの運転で林道を流す。どこに入ってもシカの姿はほとんどなく、その痕跡すら見つけることができなかった。色々と噂されている通り、駆除圧でシカの警戒心が強くなっているのかもしれない。真相はわからないが、昨年とは何かが違うことを強く感じた1日であった。

2013年11月9日土曜日

必需品の地形図

人里からそれほど離れていないところであっても、そこが初めて入る山であればやはり緊張するものだ。こうした時に欠かせないのが国土地理院が発行している2万5千分の1の地形図である。
 
この地形図、大きな書店には大抵置いてあって1枚270円で買うことができる。このまま山に持っていくと折れたり皺になったりするので、携帯に便利なように折る方法を紹介したい。以下、大学山岳部時代に教わった方法である。
 
まず地形図の角を下の画像のように裏側に折り返す。直角部分を中心にして両脇が45度になるようなイメージである。 4つの角を全部この形に折る。 

次に地形が印刷されていない部分を全部裏側に折り返す。これで表は地形図の印刷面のみとなる。裏から見るとこんな感じである。

地形図の印刷面を表にした状態で真ん中から山折りにする。

次に、地形図の表が内側になるように山折りにする。反対側も同じように山折りにして細長い状態にする。

最後に3つ折りにして完成。3つ折りにする時は地形図名が見える形にしておくと整理がしやすい。なお、最近発行された地形図では地形図名が右上になるが、古いものでは地形図名が真ん中になる。

普段は胸ポケット等に入れておき、必要なときにさっと広げて見ることができる。また、印刷面を内側にすることで水濡れ等でボロボロになるのを防いでいる。

ジップロックに入れておくと防水も完璧なものになる。なお、行動エリアが狭い場合は地図の表を出した状態で袋に入れておけばそのまま見ることができて便利である。

インターネット上の電子国土でも同じ地形図を閲覧することはできるが、こちらは印刷が不可。またパソコン画面では狭い範囲しか見ることができないので、地域の全体像を把握するためにはやはり地形図を購入した方が便利である。現地ではこの地形図とあわせてハンディGPSやコンパスで自分の位置を確認するようにしているが、林道の状態など実際とは違うこともあるので注意が必要だ。
 
単独で山に入る前にはいつも地形図とのにらめっこが続く。今回はどこの山のどの林道に入ろうかと考えながら夜が更けていくのである。

2013年10月27日日曜日

居鳥狙い

最近仕事が忙しく、休みの日には色々とやらなければならないことが多い。土曜日の午前中も庭木の冬囲いや髪を切りに行ったり、結局いつもの猟場に着いたのは午後3時。日没までそれほど時間はないが、水面にカモの姿を見つけた。
 
猟師になりたての頃、先輩猟師から居鳥狙いという方法を教わった。ゆっくりと獲物に近付いて水面に浮いているカモを狙うもの。「簡単そうだけど難しいぞ」とその先輩猟師は言っていた。初心に帰りつつ地面を這うようにしながら獲物に近付いていく。
 
水面には4羽のカモがゆっくりと泳いでいる。2羽が重なった瞬間に引金を引いた。水面に水柱があがった後、2羽のカモが羽をバタつかせている。止めを入れようと近付いた瞬間、1羽が水中に潜った。しまった、半矢だ。もう1羽に向けて発砲するが、なかなか動きが止まらず、4発目でやっと止まった。獲物はヒドリガモのメス。水面に浮いているカモは驚くほど矢に強い。先輩猟師の言葉を実感しながら猟場を後にした。
 
 さて、改良型カモキャッチャーをさっそく実戦で使ってみたが、着水したとたんにウキに通してあるPEラインが切れてしまい、見ての通り無残な姿に・・・。オモリとウキの接続方法をもっと強力なものにした方が良さそうだ。私の自作カモキャッチャーも発展途上から脱しきれないようである。
 

2013年10月26日土曜日

続・改良カモキャッチャー

先日猟場で出合った先輩ハンターが使っていたカモキャッチャーを見よう見まねで作ってみた。材料は引っ掛け針、ウキ、オモリ、スイベル。すべて釣具店で買ってきたものである。

ウキはこのサイズがちょうど良いらしい。かなりの浮力があるとのこと。

オモリは25号を使用。ある程度の重さがないと遠くまで飛ばすことができない。大切なのはウキとオモリのバランスである。

引っ掛け針はウキの前に来るようにする。ちなみにウキは中通しになっているので丈夫なPEラインを通してオモリと針を接続する形にしている。

先輩ハンターが使っていたものとは少し異なるが、だいたいこんな感じである。長めのサオを使うと50mは飛ばせるとのこと。さっそく使うのが楽しみだ。
 

2013年10月24日木曜日

エゾシカ料理試食会

22日、私が所属する日本技術士会北海道北海道本部の「エゾシカ研究会」に出席。この研究会ではエゾシカの有効活用、特に養鹿を新たな産業とすることをテーマとして研究を行っている。今回はエゾシカの様々な部位を使った料理や牛肉との食べ比べによって今後のエゾシカ肉利用の可能性を探るという趣旨によりホテルKKR札幌にて開催。料理長に特別にお願いして実現可能となった。
 
今回のメニューはデザートも含めて7種類。デザート以外は全て肉料理である。メニューの名前はフランス語を主体として命名されている。
 
はじめは「エゾシカ肩ロース肉のスモークとレバームースのサラダ仕立て」である。肩ロース肉は10日間ソミュール液に漬け込んでからスモークして数日間真空パックで熟成。スモークの香りが味わい深い。また、レバーペーストは氷水で血抜きしてからミキサーで牛乳と豚の背脂で混ぜてバターを加えて仕上げたもの。レバーの臭みは全く無く、パンに付けて食べるととても美味しい。 
 
続いて「エゾシカモモ肉のシャリアピンパネ」である。ちなみにシャリアピンは肉をタマネギのみじん切りに漬け込む手法で、パネはカツレツのこと。エゾシカモモ肉は脂肪が少ないので油で揚げた料理が合うらしい。何と言ってもクリームソースが絶品で、添えてあるバターライスとアスパラも肉とソースに良く合っている。今回の料理で私が一番おいしかったのはこれだと思った。 
 
続いて「エゾシカスネ肉のブレゼ」である。ちなみにブレゼとはフランス語で「煮込んだ」という意味。デミグラスソースでスネ肉を4時間煮込んでおり、スネ肉とは思えないほど柔らかい。付け合せにニンジンのグラッセ、サヤエンドウ、クリが添えられている。ちなみに鉄分が多いシカ肉には甘い野菜や果実が良く合うとのこと。 
 
 ブレゼに添えられた「エゾシカコンソメ」である。牛骨の髄を5時間煮込んだものをベースにシカ肉の端材をじっくり煮込んだもの。卵白を入れて濾すことで澄んだスープになるらしい。エゾシカのつくねとタピオカが入っている。あまりにも美味しくてもう言葉が出ない。
 
今回のメインである「エゾシカロース肉の低温ロースト」である。中心温度が48~49℃になるように焼き上げる。肉の色はきれいな赤色だが、温度が少しでも高いとこういう色にはならない。これがシカ肉かと思うほど素晴らしい味。ちなみにこの後、道産牛ロース肉と食べ比べてみたが、シカ肉とは全く違うジャンルのものであることがはっきりわかった。もちろん牛肉もとても美味しい。 
 
最後に出てきたのが「エゾシカバラ肉のカレー」である。エゾシカ肉で唯一脂肪の多い部位であるバラ肉を料理長特製のカレールーで煮込んだもの。これが本物のカレーなんだと思わせるほどの絶品。いつも使わずに捨てていたエゾシカバラ肉だが、何だかとてももったいないことをしていたと反省の念しきり・・・。
 
 料理長から今回の料理について一つづつ丁寧な説明があった。食材としてのグレードでは牛肉よりもシカ肉の方が圧倒的に上であること、牛肉に比べてシカ肉はデリケートであり、と畜や血抜きの状態で肉質がかなり異なってくること、シカ肉の消費拡大のためには一般家庭のおかずとして手軽にシカ肉料理が作れること、など日頃の思いを語ってくれた。また、料理長は「常に安心、安全、正直な料理を作ることを心掛けている」とのこと。今回の料理がまさにその答えなんだと思う。
 
今回は特別に低料金でやっていただいたが、通常この内容であればその3倍はかかるらしい。それだけに料理長が趣向を凝らした自信作が数多く並んでいた。やはり料理というのはシェフの腕に大きく左右されるものであり、特にシカ肉ではその傾向が顕著に現れる。当然、その料理もプロが作れば素晴らしいものになるし、何も知らない素人が作れば不味くもなる。プロしか扱えないものではなく一般家庭で定着させるにはどうしたらいいか、エゾシカ肉消費の今後の方向性について非常に参考になる試食会であった。 

2013年10月22日火曜日

こだわりのイヤホン

狩猟にとって無線機のイヤホンは音を外に漏らさないための必需品である。現在使っているイヤホンは耳掛式だが、ヤブ漕ぎ等で耳から外れることが多く、どうもしっくりこないものだった。

先日、東京へ出張に行く機会があり、空き時間に寄った秋葉原のラジオセンターでアシダ音響のPR-17という業務用イヤホンを購入した。警察官も使っているとのことで「Pチャンイヤホン」と呼ばれているらしい。価格は1500円とイヤホンにしては少し高めだが、他にはない工夫がされている。
 
まず音量を最小にしても十分聞こえるので省電力効果が期待できる。また、コード部とイヤホン部が別々になるので故障や破損の際には取り替えも可能。さらに、コードがねじれていることで変なクセがつかないのもいい。

ハンディマイクに取り付けるとこんな感じ。強いて言えばコード長は1mもいらないように思う。日本人は業務用という謳い文句に弱いものだが、これからしばらくは「Pチャンイヤホン」のお世話になりそうだ。



2013年10月20日日曜日

デコイ試し猟

さて、昨日我が家に到着したデコイだが、これはあくまでも狩猟道具であって飾り物ではない。その効果がどれほどのものなのか試してみたいのでいつもの池に行くことにした。準備としてデコイが流されないようにオモリを付けた紐を結びつけておく。

とりあえずデコイを水面に浮かべてみる。こうしてみるとなかなかリアルである。よく見なければ本物と見間違えるかもしれない。浮かべてしばらくすると、どこからともなく飛んできたトビがデコイに急接近。持っていかれては困るのですかさず追い払う。
 
ダックコールを鳴らしながら待つこと30分、遠くに3羽のカルガモを発見。さらにダックコールを鳴らし続けるが、全然近付いてこない。あと30分で日の入り時刻になる。やむなく接近戦を挑むことにして、背を低くして距離30mまでゆっくりと近付く。立ち上がった瞬間にカモが飛び立った。絶好の好位置だ。すかさずスイングして瞬間に引金を引く。が、落ちない。安全子がかかっていることに気付いたときにはすでに手遅れ。飛んでいくカモを見送りながら力なく実包を抜いた。

猟も不発に終わったところでデコイの回収作業に入る。カモキャッチャーで回収を試みるが、針が引っかかる場所がない。何度かやっているうちに口ばしと胸の間にウキが挟まるような形にするといいことがわかった。それでも回収は結構大変。すべて回収が終わった頃にはあたりはすっかり薄暗くなっていた。

さて、デコイやダックコールの効果だが、やはりカモの種類によって反応が違うように思う。カワアイサはこちらに近付いてきたが、カルガモは近付いてくるどころか完全に遠巻きに見ている感じだったし、やはり何らかの違和感を感じていたのではないか。デコイを使いこなすにはさらに研究が必要かもしれない。

それはそれとして、とりあえずデコイの皆さん、お仕事お疲れ様でした。