2012年2月4日土曜日

エゾシカセミナー

3日、南富良野町で開催されたエゾシカセミナーに参加した。はじめに町の担当者がご当地グルメにもなっている「なんぷエゾカツカレー」が商品化するまでの経過について説明。やはり地元の関係者一体となった取り組みが必要であることがわかった。

続いてエゾシカの人獣共通感染症のリスクについての講演。また、シカの衛生的な解体方法についてDVDによる説明があった。解体の方法は人によって様々だが、施設で吊り下げて解体する方が剥皮も早く衛生的とのこと。

エゾシカを使った料理の試食もあった。この日は出席者が予想以上に多く、あっという間に料理が無くなってしまい、残念ながら食べ損ねてしまった。

エゾシカ肉解体の実演。部位はもも肉。骨を外しながら「しんたま」などに切り分けていく。ナイフを入れる部分にはコツがあって、そこをなぞると簡単に外れる。

切り分けるとこんな感じ。これからさらに血や脂肪の塊を取り除いていくと1頭あたりから取れる肉の量は15kg程度。ちなみに骨はラーメンのスープになるとのこと。

場所を移動して町内にあるエゾシカ肉処理施設を見学する。見ての通り吊り下げて解体するためのウインチが設置されている。ここの代表曰く「エゾシカで儲けようとしても無理。あくまでも地元資源の有効活用という考え方でやっている」とのこと。

南富良野町では年間1000頭のエゾシカが捕獲されている。ただ獲るだけではなくそれをどう活用していくか、今回のセミナーは今後のエゾシカ対策のあり方について考える良い機会になったと思う。

1 件のコメント:

  1. コメントどうもありがとうございます。このセミナー、道庁主催で実施しており、今回で3回目になります。この他にも「ヒグマ捕獲技術講習会」っていうのもやっています。北海道らしいというか、それだけ深刻な問題でもありますね。
    もし時間ができましたら是非北海道へお越しください。お待ちしています。

    返信削除