2016年12月18日日曜日

シカ猟のメッカへ

師走に入り、山に行けない日が続いていたが、何とか1日空けてシカ猟へ行く。北見周辺の林道は先週の雪で埋まっており、車で入るのは難しい状態。雪が少ない場所を求めてシカ猟のメッカである白糠町まで走る。



現地到着はすでに11時30分。雪は思ったよりも積もっている。新しい足跡を探しながら林道の奥にあるポイントに車を停める。


森の中にも縦横無尽に足跡が付いている。シカの気配を強く感じながら、沢沿いに付いている新しい足跡をゆっくりと辿っていく。

歩き始めて10分ほど経った時、左の斜面に2頭のシカを確認した。メスはあっという間に逃げて行くが、オスは木と木の間でじっとしている。距離は約60m。スコープのど真ん中にシカの姿が写っている。ゆっくりと引金を引いた瞬間、轟音とともにシカは斜面を転がるように沢へと落ちてきた。弾は前足の付け根に当たっていた。2歳のオスだった。


さっそく解体すると、今まで獲ったシカの中でも最高ランクの素晴らしい肉質だった。山からのうれしいクリスマスプレゼントである。車からそれほど遠くないので、ほぼ全ての部位を持ち帰ることにする。肉がどっさり入った袋を引きずりながら、サンタクロースになった気分で猟場を後にした。

2016年11月1日火曜日

道北でシカ猟

30日の早朝、道北の猟場へと向かった。先々週に初めて訪れたこの地、猟果は無かったが、2日間走り回ってシカのいるポイントは大体わかった。期待を胸に車を走らせる。

それもつかの間、期待が高まる一方で天気は急変。おまけに昨夜からの降雪で一面真っ白。車のブレーキが効かないほど路面は凍結している。逆に不安が高まる中、山の奥の林道へと向かった。

ほどなくして道路上にシカとは明らかに異なる足跡を見つけた。クマのものである。すっかり冬眠しているものと思ったが、冬でも活動しているようである。結局、午前中は撃つ機会もなく終了。

午後からも有望そうなポイントを走り回るが、決定的なチャンスに恵まれない。時刻は15時30分、ここでダメなら帰ろうと入った林道のどん詰まりで1頭の雄シカがこちらを睨みつけていた。

私が車のドアを開けた瞬間、ものすごい勢いで雄シカが斜面を駆け上がり始めた。ほぼ条件反射の状態で撃った1発が雄シカの右足に当たり、動きが止まる。2発目は腰のあたりに当たり、雄シカがその場に座り込む。雄シカは必死に逃げようとするが、すでに勝負はついていた。サベージの薬室にゆっくりと実包を入れ、首のあたりに止め矢を入れる。雄シカはゆっくりと動かなくなった。

森の守り神のように凛として立ちはだかる見事な雄シカだった。間もなくこの林道も雪で完全に閉ざされることだろう。山を降りる頃、あたりはすっかり暗くなっていた。


2016年10月12日水曜日

狩猟解禁~カモ猟~

しばらく更新をさぼっているうちに狩猟解禁となってしまった。解禁1日目は猟友会のメンバー2人とカモ猟に行く。ため池回りをしながらコガモ3羽をゲットすることができた。幸先の良いスタートだ。


その1週間後、エアライフルを持って単独でカモ猟に行くことにした。ため池を回ってみるが、目星を付けた池にカモがいなかったり、藪の中に隠れて出てこなかったりと苦戦が続く。


地図上で前から気になっていた池にGPSを頼りに行ってみる。水面にはカモが3羽。距離は30メートル。1発目が羽の付け根に当たり、飛べないところを数発撃ってやっと止まる。獲物は大きなマガモのオスだった。


獲った獲物を鴨鍋にする。鴨ガラを煮て出汁をとり、酒、しょう油、みりんで味付け、鴨肉、ネギ、エノキを入れて煮るだけの簡単なもの。野生の風味が口の中に広がる。猟期が始まったことを実感した。


2016年6月13日月曜日

キツネの駆除

4月に有害鳥獣捕獲の許可がおりたが、体調を崩して出動出来ない状態が続いた。6月には何とか回復、久し振りに空気銃をもって近くの山に行く。

カラスもキジバトもいることはいるが、人家の近くにいて撃てない状態。そろそろ帰路につこうかと山奥の畑を通りかかった時、いきなりキツネの群れが車の前を横切った。群れは親1匹と子供3匹。親キツネがこちらを睨んで威嚇している。1発撃つと遠ざかるが、すぐまた近くでこちらを見ている。数発撃つうちに親キツネは遠くに行ってしまった。

残るは子供のみ。警戒心が薄く、こちらをじっと見ている。距離は50メートル。数発のうち1発が子ギツネに命中した。

体長50センチメートル位の子ギツネ。まだ2匹が近くでウロチョロしているが、隠れて出てこなくなったので帰路につく。弾が当たった時のキツネの叫び声が耳に残って離れない。

捕獲したキツネは両耳の先端を切り取ってジップロックに入れておく。申請の際にはこれが必要になるのである。1日経って良く見ると袋の中に小さなゴミのようなものが・・・


ダニである。切り取った耳に付いていたのであろう。こいつに喰いつかれてはたまらない。ジップロックごと冷凍庫で保管する。お金がもらえるからいいねと思うかもしれないが、そんなことはほとんどない。有害駆除には色々なリスクがつきものなのだ。

2016年3月17日木曜日

シカ共同駆除

2月末日をもって猟期が終了し、3月早々に入って共同駆除が実施された。行政からの要請に基づく活動の一環であり、3か所で実施隊のメンバー約60名が参加した。


私たちの部会が担当する地区は鳥獣保護区になっていて、この日だけ特別に捕獲することができる。地元の部会が勢子を担当し、我々は各自待ち場へと向かう。


私の待ち場は沢の入口付近であり、上の尾根から勢子がシカを追い立てる作戦である。シカがあっちの方向に行ったとか無線が入るが、1時間以上経っても私の方にシカが来る気配はなし。そうこうするうちに待ち解除の連絡が入る。


 集合場所に次々とシカが運ばれてくる。結果はオス12頭、メス49頭の合計61頭。捕獲されたシカが山のように積み重なっている。もったいないが、これらはすべて焼却処分される。



これも社会貢献と思って参加しているが、有害駆除と狩猟は全く別物である。こういうことをしなくてもシカと共存できればいいのになと何だか空しい気持ちになった。