支部長宅にて予備講習の参加を申し込みをする。「わな猟」と「第一種銃猟」の二つで受講料は1万円。「狩猟読本」と「過去問題集」を手渡され、予備講習までに目を通しておくようにと伝えられる。支部長の話では予備講習に参加するとやはり合格率がかなり高いようである。この他にも申請に必要な健康診断書を書いてくれる病院名など参考になる貴重な話を教えてくれた。
また、試験では狩猟鳥獣の名前を答える問題が出題されるので、その種類は必ず覚えるようにとのこと。「ヒグマ」「シカ」「タヌキ」「キツネ」などは誰でもわかるが、問題なのは「カモ類」。同じカモに見えても羽などの模様が微妙に違う。図書館に行って鳥類図鑑でカモの種類を調べる。やはりそこそこの勉強は必要だ。
30日、狩猟免許試験予備講習の日が来た。少し早目に会場へ着いたつもりが駐車場はすでに満杯。かなりの人が受講することが一目でわかった。
はじめに猟友会旭川支部長の挨拶。今回はいつもの3倍である112名が受講するとのこと。また、今回は「わな免許」だけの人が半分以上いるらしく、講習の時間も5時までかかるとの話であった。
「狩猟読本」に沿って午前中は法規や鳥獣に関する知識について講師から説明があり、午後からは鳥獣判別とわなの種類や猟具の取り扱いについて説明を受ける。やっぱりどのカモも同じに見える。
わなも色々な種類がある。左から「筒式イタチ用捕獲器(ストッパーあり)」「くくりわな」「筒式イタチ用捕獲器(ストッパー無し)」「とらばさみ」である。ちなみに「とらばさみ」は使用禁止猟具。鳥獣法により使えるものと使えないものを見分けなければならない。
「はこわな」の実技。本試験では実際に設置する試験が行われる。できなければ当然不合格。構造は簡単だが、初めて見るものなので戸惑いを隠せない。
銃器の取り扱い。点検、分解、組立、実包(弾丸の事)の装填、隊列の組み方などを教わる。鉄砲というのは思ったよりも重たく、初めて触るということもあってとても緊張する。引鉄(ひきがね)に指を入れてしまったり、緊張して実包を落としたりと、講師からは注意され、もう失敗の連続。本試験なら減点の対象である。
これじゃまずいということで終了後も残って練習。終わった頃には午後6時になっていた。午前中の筆記試験に合格しても、午後からの実技試験が不合格になれば結局はダメ。そういう意味ではこの試験、自分にとってはかなり厳しい。
2月6日、狩猟免許試験当日。いよいよ猟師への最初の関門である。会場の上川総合振興局に到着するとすでに受付が始まっていた。
試験会場となる3階の講堂には200名を超える席が並んでいた。午前中は筆記試験と適性試験があり、これに合格すると午後からの技能試験を受けることができる。今回は人数が多いこともあって待ち時間が長くなるとの説明があった。
9時から筆記試験。問題は三者択一式で30問を解答。「第一種銃猟」のあと「わな猟」にとりかかる。過去問をやっていれば解ける問題ばかりである。制限時間は90分だが、1時間程度で終了。
筆記試験終了後、そのまま適性試験の会場に行く。視力検査と聴力検査(受け答えのみ)と運動能力(腕伸ばしや屈伸など)をやって終了。これで落ちる人はいないと思うが、メガネがないとダメという人はいた。
午前中の部が終わって控室で待機。昼頃に結果が発表される。第一種銃猟関係の方は全員合格。とりあえず技能試験のキップは手に入ったが、問題はこれからだ。
技能試験の合間に「距離の目測」がある。試験官が示す目標物までの距離(300m、50m、30m、10m)を答えるもの。これも特に問題なし。ちなみに遠くに見える寺の屋根までの距離は300m。
いよいよ技能試験である。銃器の扱いではやはり組立で少し手間取ったが、何とかうまくいった。また、わなの判別と架設も難なくクリアーできた。
「鳥獣判別」はカモの種類を重点的に覚えたので自信があったが、「ホオジロ」を「スズメ」と間違えて1問減点。ちなみにこれが問題の「ホオジロ」。非狩猟鳥なので「獲れない」と答えるのが正解。
ちなみにこれが「スズメ」。狩猟鳥なので「獲れる。スズメ」と答えるのが正解。ほとんど「ホオジロ」と同じに見える。これは引っ掛け問題じゃないかといっても後の祭り…。
受験番号も最後の方ということで終了時刻は午後4時。緊張と待ち時間が断続的に続き、とても疲れた1日だった。
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