2011年11月15日火曜日

カモの共猟に学ぶ

先週末のエゾシカ猟は不発に終わったが、翌日、カモの「共猟」の誘いを受け、喜んで参加することにした。
旭川周辺には水田の近くに数多くの「ため池」があり、そこにカモが集まってくる。ハンター達はカモが集まる「ため池」をたくさん知っているのである。

今回はグループであらかじめ担当を決めて猟が行われる。先ず「待ち」と呼ばれる人達は飛び立ったカモを鉄砲で撃ち落とす役目である。カモが飛ぶ方向を予測しながら鉄砲を構えて待機する。

「勢子(せこ)」はカモを追い出して、待ちの方に飛び立たせる役目である。私はカモ用の散弾銃を持っていないので「勢子」を担当する。72歳のベテランハンターTさんに「勢子」のやり方を教わる。

合図を待って池に近付き、大声を出したり草を揺らしたりしながらカモを追い出す。また、撃ち落とされた獲物を探すのも私の役目である。最初の獲物は「コガモ」だった。

「勢子」が追い出そうとしても草むらに隠れて出てこないカモもいる。また、「待ち」が配置に付く前に「勢子」がカモに気付かれて群れごと逃げていったりと失敗も多い。「勢子」というのは思ったよりも難しいことがわかった。

「勢子」はむやみにカモを追い出すのではなく、地形や風向きなどを考えながら行わなければならない。そして「待ち」が撃ちやすいところにカモを飛び立たせること、言葉でいうほど簡単なことではないが「勢子」を極めることが狩猟の極意でもあるという。相手のために自分がどう行動するか、このことは今の自分の仕事とも共通点がある。

一斉に飛び立つカモをHさんのレミントンがとらえた。大きなメスの「マガモ」だった。今回カモの共猟に参加して学んだのは、獲物を撃つだけが猟ではないということ。それだけではない。いつか一人前の「勢子」になること。自分にとってとても大きな目標ができたと思う。
 

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