狩猟を始めるにあたってすぐに地元の猟友会に入会した。
猟友会の組織は、全国組織の「大日本猟友会」、全道段階の「北海道猟友会」、地区段階の「支部」、さらに住所地により設置される「部会」の四段階になっており、原則これらの全てに加入する形となっている。年会費は大日本3,000円、北海道4,000円、支部4,500円、部会3,000円。実際の活動は支部や部会が主体となって行われる。
鉄砲と狩猟免許さえあれば自由に狩猟ができるというわけではない。狩猟をするためには北海道に「狩猟税」として16,500円を納め、狩猟者登録をする必要がある。ちなみにこれがその記章。なお、狩猟者登録するには「ハンター保険」に加入することが絶対要件である。私が加入したのはEセット(賠償責任補償1億円、傷害補償278万円)で年間保険料3000円のタイプである。
また狩猟者登録をしたからといってどこで狩猟をしてもいいわけではない。鳥獣保護区など狩猟をしてはいけない区域や銃を使った猟ができない区域もある。そういう地域を地図上にプロットしたものが「鳥獣保護区等位置図」である。北海道から全ての狩猟者登録者にこれが配布される。
ページを開くと鳥獣保護区などの区域が地図上で色分けされている。ちなみに赤い色で囲まれている部分が「鳥獣保護区」、青い部分が「特定猟具使用禁止区域」いわゆる銃を使う狩猟が禁止されている区域である。これらを頭に入れて狩猟をしなければならない。
猟友会も最初は恐い人たちの集まりといったイメージだったが、入ってみると全然そうではなく、特に新人に対しては面倒見のいい人が多い。時々、宴会もあって猟や銃の話で盛り上がる。この日はイノシシ鍋をいただく。メンバーが府県の猟師から送ってもらったとのことで、ヨコの結束が強いのも猟友会の特徴である。
その次の週はメンバーが獲ったクマをみんなでいただく。こうして仲間で獲物を分け合うというのも猟友会のしきたりのようだ。ベテラン猟師の話を聞いていると、獲物の撃ち方やさばき方などは人それぞれのやり方があって、誰のやり方が正しいのかわからないこともある。ある人曰く「みんな自分のやり方がいいと思ってるんだから、経験積んで自分がいいと思うやり方でやったらいいよ。」とのこと。クセのある人が多いが、とても結束力が強い猟友会という組織、なかなか面白いものである。
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