2012年10月27日土曜日

念願の一羽

10月1日の解禁以来、毎週カモ猟に通っているが、未だに獲れていない。ため池回りで撃つ機会はあってもなかなかカモに当たらないのである。腕が悪いといえばそれまでなのだが、何とかして最初の一羽が欲しい。徐々に暮れ始めた夕日を見ながら最後のため池に到着した。
 
足音を立てず静かにため池へと近寄る。何と幸運なことに水面に3羽のカモを確認した。草むらに身を潜め、カモが近付いてくるのをじっと待つ。カモは私の存在に気が付いておらず、潜ったり、水面に出てきたりを繰り返している。そうこうするうちに距離は15mほどまで近付いた。銃口をカモに向け、ゆっくりと引き金を引いた。

散弾で水面に水しぶきが立ち、カモが飛び立つ。すぐに行方を目で追い、水際の草むらに逃げ込んだのを確認した。あの飛び方だと何発かの弾が当たっているはず。そう遠くに行けはしないだろう。

カモが隠れているあたりの草むらへゆっくりと近付いていくと、いきなりカモが飛び出してきた。照準をカモの後ろに合わせ、ゆっくりとスイング、銃口がカモを通り過ぎた瞬間に引き金を引く。大音響とともにカモは水面へと落下し、羽をバタつかせながらやがて動かなくなった。

落ちたカモまでの距離は20mほど。車にカモキャッチャーを取りに行き、現場に戻るとカモの上空をトビが旋回している。せっかくの獲物を奪い取られてはたまらない。大声を出してトビを追い払う。

ヤブの中でカモキャッチャーを投げるのも至難の業。何度も投げてやっとのことでカモを回収することができた。どうやら初の獲物は「キンクロハジロ」のようである。マガモでないのが少し残念。あまり美味しいカモではないらしいが、それでもいい。出猟6回目にしてやっと手にした念願の一羽なのである。

2012年10月8日月曜日

カモ共同猟

10月7日、所属する部会のカモ共同猟に参加する。この日の出席者は15名。午
前5時に現地へ集合。まだ暗い道を進んでいく。

各自準備してため池へと向かう。今回は比較的大きなため池であり、これを取り囲むように配置に付く。もちろん対岸に人がいるので水平撃ちはできない。 

カモが出るのをじっと待つ。一発の銃声が響くとともにカモが飛び立つ。それと同時にカモの群れが飛ぶ上空に向けて一斉射撃。何羽かが水面へと落ちていった。

飛び立った群れが池の上空を一回りして戻ってきた。真正面からカモの群れが私の方に向かってくる。群れの真ん中を目掛けて2発撃つが命中せず。飛んでいる目標を撃つというのは本当に難しい。

水面に落ちたカモを回収するのにボートが大活躍。他にも半矢にしたカモを捜索したり、デコイを設置したりとボートがあるかないかで全然違う。
カモも来なくなったので集合場所へ戻ることに。かつては解禁当初にあちこちの沼でカモ猟が行われていて獲りやすかったが、最近では獲物を得るのが難しく、さらに狩猟人口の減少が拍車をかけているとのこと。
  
本日の戦果の一つ。カルガモと袋の中にはコガモが2羽。厳しい状況とはいえ獲っている人は獲っているのである。 

みんなで遅めの朝ご飯を食べる。部会長の奥さんが作ってくれたきのこ汁はとても体が温まる。

部会長が獲ったクマ肉の燻製とシカ肉のサラミである。クマ肉は全くクセが無くて美味しい。火で軽くあぶるとさらに違った旨味が増すようだ。

単独猟も楽しいが、仲間で行う共同猟もまた楽しいものである。次回は11月にシカの共同猟がある。とても楽しみである。


ハンディGPSを使ったカモ単独猟

10月6日、待ちに待った解禁最初の休日である。今回は単独でのカモ猟。2万5千分の1地形図で事前に目星を付けておいた「ため池」をハンディGPSを使って回ろうというものである。画面にはため池の位置がしっかりと表示されている。
 
カーナビで目的地付近に着いたらハンディGPSの出番である。カーナビでは表示されない細い林道もほとんど表示されている。初めて行く場所でも、ため池の位置が手に取るようにわかるのである。

問題なのは地図データと実際が異なっていること。すでにため池が埋め立てられてしまったり、通行止めになっているところはさすがにGPSでもわからない。それにしてもこの道路、馬なんて通ることがあるのだろうか・・・。
 
ため池を回ること2時間、道路から100mほど離れたため池でカモの気配を感じた。上下2連銃の場合、2発で決めなければならない。
 
突然、1羽のカモが右に向かって飛び立った。1発目を撃つが外れる。そして左からもう1羽が出た。2発目も外す。次の弾を入れているところに3羽目が出るが、全然間に合わない。カモは悠々と飛び去っていった。
 
ということで初日は完全に私の負け。しかしハンディGPSがため池回りに有効だということはわかった。結局この日の収穫はいつも行くガソリンスタンドのキャンペーンでもらった卵2パック。「カモ猟に行って何で卵なの?」というカミさんの突っ込みに負けず、次回に期待。