せっかく買ったエースハンターだが、出番がないのはさびしい。すでにため池は凍っており、どこか凍っていないところはないか探していたところ近くに小さなポイントを発見。どうやらカモも入っているようなのでエースハンターで初実猟に行くことにした。
服装は雪の中でも目立たないようグレーのカモフラヤッケの上下で擬装する。さらに前日の雪で道路が埋まっているのでスキーを使ってポイントへと向かう。
今回のポイントは水深が30cmもないが、流れがあるので凍っていない。遠くにカモの群れを発見したので、ゆっくりと近付いていく。
大きな群れは大河川の方にいる様子。そのうちこちらに来るだろうと気長に待つことにする。ちなみにこちらは水面がかなり凍っている。全面結氷まであと少しかもしれない。
ほどなくして1羽、2羽と私が待つポイントに飛んできた。こちらの方が居心地が良いのだろうか。エースハンターのポンピングを10回行って弾を入れ、こちらに獲物が近付いてくるまで息をこらしてじっと待つ。
待つこと30分、距離約20mまで近付いてきたところで引金を引く。バチンという音とともに獲物が水面でバタバタしている。すかさず川に入って回収。エースハンター初の獲物はコガモのオス。弾は羽の付け根を貫いていた。
さらに遠くにいる群れを目指して「ほふく前進」で近付いていく。堤防に隠れながら距離10mまで近付くことに成功し、コガモのメスをゲット。弾はわき腹から入って反対側に抜けていた。
空気銃の場合、散弾銃と違って群れが散らないので、ひたすら待ち続けながら撃つことができる。また、近くの林にヒヨドリの群れがいたので撃ってみたが、小さすぎて全然当たらない。全部で10発撃ったが、完全に外れたり、半矢にしたり、結局獲れたのは2羽のみ。スコープ合わせをしていないのでまぐれ当たりの感は否めない。体が冷え切ったので13時頃終了して帰路につく。とりあえず4.5mmでもカモが獲れることは実証できたが、何よりもスコープ調整と練習が必要だということがわかった。
猟場で獲物の羽をむしっておき、自宅できれいに洗って下処理する。ちなみに左がメス、右がオスである。お尻の形が若干違うようだ。
メスの弾が当たった部分はこんな感じ。4.5mmといえども当たればダメージは大きい。大型のマガモでも当たりどころが良ければ仕留めることができるかもしれない
この日の夜は「かもすき焼き」にする。コガモは肉の量が少ないが、非常に美味。胸肉を中心に、心臓、レバー、砂肝などどれもおいしかった。これぞ猟師の特権。自然の恵みに感謝である。