私たちの部会が担当する地区は鳥獣保護区になっていて、この日だけ特別に捕獲することができる。地元の部会が勢子を担当し、我々は各自待ち場へと向かう。
私の待ち場は沢の入口付近であり、上の尾根から勢子がシカを追い立てる作戦である。シカがあっちの方向に行ったとか無線が入るが、1時間以上経っても私の方にシカが来る気配はなし。そうこうするうちに待ち解除の連絡が入る。
これも社会貢献と思って参加しているが、有害駆除と狩猟は全く別物である。こういうことをしなくてもシカと共存できればいいのになと何だか空しい気持ちになった。