長いようで短かった猟期も間もなく終了。3月連休はツルとマリモの有名な町で狩猟を楽しむこととした。初日は林道を流しながらシカのいそうなポイントを探す。
帰り道でカバノアナタケを発見。これを土瓶で沸かして飲むと胃腸に良いらしい。こういった副産物に出会えるのも狩猟の楽しみである。
流し猟も一段落し、スキーを履いて周辺の山を歩くことにする。歩くこと1時間、稜線付近まで行くが風が強くてシカの姿は全くない。降りる途中で2頭見つけて発砲するも当たらず。後から降りてきた同行者が恐る恐る出てきたシカを捕獲。三段角の大きなオスだったとのこと。1日目はこれで終了。
2日目、昨日入った林道の反対側の沢に入る。沢の中はとても広くて見通しが良い。1時間ほど歩いたところで20頭位の群れが前方を横切るのが見えた。ゆっくりと後を追う。
群れは獣道に沿って一列になって移動している。距離は100メートル。1発目、2発目と外す。シカの群れが猛スピードで走り出したが、そのうちの1頭がいきなり目の前に現れた。距離は50メートル。シカは正面を向いており、難しい位置での3発目、シカはその場に倒れた。久々のネックショットだった。
時間もあるのでじっくりと解体し、モモ、前足、ロースなどほぼ全ての部位をビニール袋に入れて下山開始。あまりの重さに袋が破けてしまい、途中で半分の肉を放棄する羽目に。肉がずっしりと入ったリュックは想像以上に重たい。よろけながら山を降りた。