2月26日、北見市内の山林で有害駆除が実施された。午前6時30分、集まった猟友会メンバーは約50名。出発式の後、車で30分ほどのところにある現場へと向かった。
この場所はシカの生息密度が濃いことから植生に影響を及ぼしており、昨年も駆除を実施している。それぞれの班に分かれて待ち場へと向かう。
スキーやスノーシューを使って1時間ほどで待ち場に到着。9時00分に勢子がスタートしたとの連絡が入る。今回は駆除のエリアがかなり限定されており、待ちの間隔が狭い。誰もがシカが来るのをじっと待っている。
ほどなくしてシカの群れが正面の斜面を横切ってきた。待ちの一斉射撃が始まる。シカは一列になって走り、待ちの背後に回り込んでくる。距離は50m。さらに一斉射撃が続く。10分後、目の前にはたくさんのシカが転がっていた。
我々の周りには9頭。駆除の場合は全部回収が鉄則であり、すべてのシカを下まで降ろさなければならない。先ずは沢にシカを落とすが、傾斜がなくて転がらない状態。穴にはまったシカを引っ張ったり、木に引っ掛かったシカを外したりと悪戦苦闘が続く。
しばらくして下からの応援部隊と合流し、2時間かかってすべてのシカを何とか林道まで運び出した。ここまで来れば駐車ポイントまでスノーモービルでシカを運ぶことができる。
さらにシカを小型トラックに積んで集積場所まで運ぶ。この時点で腰と腕がパンパンに張り、痛くて動かせない状態に。
この日は全部で56頭を捕獲した。やっている行為は同じでも駆除と狩猟は全く別物。いつも思うのだが、駆除というのは本当に空しいものである。
しかし、これだけ数を獲ると1頭1頭解体してなんて思えないですね。駆除で56頭も獲れるならある意味面白いかも、自分の地域では狭い山に沢山入るから滅多に合いません。多分、人の気配で先に奥に逃げられている気がします
返信削除空知のガンオタさん、コメントありがとうございます。
返信削除シカの被害があるのはわかるんですが、こんなにとってどうするの?って感じでした。いくら獲っても減っている気配は無い「いたちごっこ」が続いています。
シカが多く集まる場所は決まっているみたいで、いるところにはたくさんいますし、いないところには全然いないです。効率的に駆除を行うには場所の選定が大切なのではないでしょうか。