2013年11月9日土曜日

必需品の地形図

人里からそれほど離れていないところであっても、そこが初めて入る山であればやはり緊張するものだ。こうした時に欠かせないのが国土地理院が発行している2万5千分の1の地形図である。
 
この地形図、大きな書店には大抵置いてあって1枚270円で買うことができる。このまま山に持っていくと折れたり皺になったりするので、携帯に便利なように折る方法を紹介したい。以下、大学山岳部時代に教わった方法である。
 
まず地形図の角を下の画像のように裏側に折り返す。直角部分を中心にして両脇が45度になるようなイメージである。 4つの角を全部この形に折る。 

次に地形が印刷されていない部分を全部裏側に折り返す。これで表は地形図の印刷面のみとなる。裏から見るとこんな感じである。

地形図の印刷面を表にした状態で真ん中から山折りにする。

次に、地形図の表が内側になるように山折りにする。反対側も同じように山折りにして細長い状態にする。

最後に3つ折りにして完成。3つ折りにする時は地形図名が見える形にしておくと整理がしやすい。なお、最近発行された地形図では地形図名が右上になるが、古いものでは地形図名が真ん中になる。

普段は胸ポケット等に入れておき、必要なときにさっと広げて見ることができる。また、印刷面を内側にすることで水濡れ等でボロボロになるのを防いでいる。

ジップロックに入れておくと防水も完璧なものになる。なお、行動エリアが狭い場合は地図の表を出した状態で袋に入れておけばそのまま見ることができて便利である。

インターネット上の電子国土でも同じ地形図を閲覧することはできるが、こちらは印刷が不可。またパソコン画面では狭い範囲しか見ることができないので、地域の全体像を把握するためにはやはり地形図を購入した方が便利である。現地ではこの地形図とあわせてハンディGPSやコンパスで自分の位置を確認するようにしているが、林道の状態など実際とは違うこともあるので注意が必要だ。
 
単独で山に入る前にはいつも地形図とのにらめっこが続く。今回はどこの山のどの林道に入ろうかと考えながら夜が更けていくのである。

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