2017年2月19日日曜日

ラストチャンス

山には行っているのだが、獲れない日が続いていた。単独でも、共同猟でも発砲すらできないというのは本当に悔しい。後期の有害駆除も早いもので2月24日が最終期限。今回がラストチャンスと決めていつもの山へと向かった。


スキーを履いて歩くこと30分、30m前を3頭のシカが横切った。猛スピードで森の中へと消えていくが、足跡は雪の上にしっかりと付いている。ゆっくりと後を追うと100m先にシカの姿を発見、銃声と同時にシカが走り出す。シカがいた場所を確認すると雪の上に血の跡が点々と続いている。血の量から見てそれほど遠くには行けないと判断、血の跡を追い続けて1時間、よろよろと歩いている獲物を発見し、さらに逃げようとするシカに止め矢を入れた。角の先が枝分かれした若いオスだった。


左モモは弾が入ってしまってダメ、右モモ、背ロース、内ロースのみ持ち帰ることにする。残滓を適切に処理し、肉を肥料袋に入れてロープで引っ張りながら山を降りる。肥料袋は丈夫なので肉を入れるにはもってこいだ。林道を約40分歩いて駐車ポイントに着いた。


自宅に帰り、持ち帰った内ロースでタタキを作ってみた。フライパンで表面を強火で焼いた後、アルミホイルに包んで約10分間おき、ビニール袋に入れて氷水で冷やして出来上がり。おろしポン酢をかけて食べてみたが、臭みもなく柔らかくて美味しかった。シカ肉は中まで火を通さない方が間違いなく美味しいが、この調理法だと中はほとんど生に近い状態。やるなら自己責任で。


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